子供に犬を飼いたいと言われた!親子両方の立場経験者の私から伝えたいこと

子供に犬を飼いたいと言われた!親子両方の立場経験者の私から伝えたいこと

「お母さん、お父さん、うちも犬飼いたい!!」
とお子さんにせがまれているけど

今まで自分が犬を飼ったことがない

過去に飼っていたけど外飼いだったから、
室内犬の育て方はよくわからない

という親御さんへ。

飼うとなると、どんなことが必要なのか

・お子さんには
どんな条件を以て犬を飼うことを許可したらいいのか

など、

急にわからない事が、
どっとやってきたところだと思います。

そこで、
お子さんの「飼いたい!」という気持ちに応えていいのかどうかを確認できるよう、この記事ではそれに沿った情報をまとめました。

記事の概要

この記事では、

おうちでも飼えるかどうかの判断の基準として、

犬を飼うための準備や心得ておくべきこと
飼える・飼えないの判断ポイント
お子さん含めて、どう犬を育てたらいいのか
などを解説します。

子供は飼いたいと言っているけど、
飼って後悔することはないかな、とまだゴーサインを出す段階ではない方

飼ってもいいよと、許可を出そうと思っているけれど、
本当に大丈夫かな、と再確認したい方

など、考え段階の方はぜひご参考に。

子供の立場、大人の立場の両方を経験した身からお伝えします

筆者もかつて
「犬を飼いたいとせがんだ子供」を経験しました。

小学生の時でした。

初めてだけど、
愛情を持って大事にお世話すれば
しつけも、お世話も
うまくいくだろう
と思って飼い始め、

実は、
当時の私たち家族は、
その愛犬を凶暴な問題犬に育ててしまった大失敗をしています。

今は、
あの時の後悔を絶対繰り返さないようにと、
犬の勉強をして、
今は、新しい愛犬たちをいい子に育てることができています

(子供の時の犬は、もうずいぶん前に寿命で亡くなっています)

※詳しくは私のプロフィールページに状況を載せています。

➡︎何が言いたいのかというと…

ここがポイント

あの時、子供だった自分はもっとこうしていればよかった

親はもっと、こういうことを知っていなければいけなかった

など、
一周体験したからこそ、
何が必要だったか、
という部分に関して

今これから、
お子さんと一緒に犬を飼うかもしれないお家に向けて、

どういう基準で「犬を飼う」ことを考えた方がいいのか、というところを

ただの情報の提示でなく、
自分の経験から学んだ事項を合わせながら解説していきたいと思います。

ここでは、

子供たちの「うちも飼いたい!」から始まる犬の飼育について

犬との生活での
子供の立場やできること
大人の立場や責任

私の両方の経験を踏まえ、
犬を飼いたいという気持ちと
犬を飼うために揃えておくべき情報について今からお伝えしていきます。

これからお伝えする
犬を飼うのに必要なことの中には、

予想通りの項目もあると思いますし、
そこまで考えてなかった、ということも出てくることでしょう。

親御さんが
どこまでが許容範囲なのか
を確認して、

犬をお迎えできそうか、
そうでないかをチェックしていただければと思います。

うちでも飼えるかどうかチェックすべきポイントはこちら

・経済面
・どんな犬を迎えるか
(犬種など)
・しつけ
・お子さんやご家族のアレルギーなどの確認

主に、
これらの項目が犬を飼うのに考えるところになりますが、

まずは、
把握しやすい、経済面について確認していきましょう。

犬を飼うのにかかる費用は?

他の小動物などの飼育と違い、
何かと大きく費用がかかるというのも、犬を飼うということの特徴でもあります。

ここでは、
まず、経済面で飼育できるかを確認できるように、

お迎えする時の費用〜普段の飼育費用、臨時でかかる費用などを簡単にリストにしていますので、参考にしていただければと思います。

※大まかな費用例です。

①お迎えする時の費用
・ブリーダー、またはペットショップよりお迎えする場合
→生体価格+飼育環境・用具=約30万円

・保護犬をお迎えする場合
→譲渡料金+飼育環境・用具=約5万円

②月々の飼育費用+ワクチンなど毎年かかる費用
・小型犬(〜5kg前後)
→1年で約

・中型犬(8〜15kg前後)
→1年で約

・大型犬(20〜30kg前後)
→1年で

③任意・臨時で価格費用
・去勢避妊手術
→3〜5万円

・ペット保険
→月々3,000〜など

・病気になった時の治療費など
→平均10万円

④犬を飼うための知識、犬のしつけを学ぶ費用
※後からではなく、お迎え時点の準備として必要です。

・家庭犬のしつけを学べる教材
→約20,000円

・しつけ教室での直接指導、しつけ指導会
→3,000〜7,000前後/1時間×必要回数

(本屋のしつけ本、ネット情報のみで完結するのは絶対いけないとは言いませんが、お勧めできません。理由は後ほど説明します。)

費用面をざっくり計算すると、上記のようになります。

小型犬の場合でも⬇︎
生体価格・準備含め、
お迎え時点で30万円ほど、

年間の飼育代で15万円前後、

もしもの時、または必要に応じて
数万円〜10万円ほどは、それ用にあらかじめ用意しておく必要があります。

※もっと具体的な内容については、以下の記事で分かりやすくまとめています。

経済面での判断

経済的に飼えるかどうかは、
いうまでもなく100%親御さんの判断になります。

お子さんを育てながら、
上記の費用をかけて犬を飼育するためには、
必要分の経済的余裕もそうですし、
家計のやりくりの面でも仕事が増えその分大変になります。

今の段階では、
お子さんは
お金を稼ぐ大変さ、
家族全員の生活のためにやりくりする力が
どれだけのものかなんて、わからないところだと思いますので、

いつか大人になって、
この大変さをわかってくれる日を待ちつつ、
親御さんがこの負担に耐えられるかどうかが、まず第一のチェックポイントです。

ここまでは問題なさそう、
ということであれば、
次の項目も続けて見てみてください。

筆者 暮木
筆者 暮木

自分事ですが、私は、過去の犬との暮らしがあって、今に繋がっているので、
大人になった今、私の希望を通して、犬を飼ってくれた両親には本当に感謝しています。

今は自分自身の生活でわかりますが、
人間の家族だけでも、働いて養うのは本当に大変ですからね。

飼う側の体質的に飼えるかどうか

命を迎え入れたら、
一生を全うするまで面倒を見ることが常識です。

飼ってみたけど、
家族の誰かがアレルギーだった、

だからもう飼えないね、
という
結果は絶対に避けなければなりません。

ここは経済面同様、
飼う前に自主的に確認がしやすい部分です。

確実に大丈夫という根拠がない限り、
お子さん含め、家族の犬へのアレルギーの有無を調べておきましょう。

犬種と決定基準・保護犬と注意点

基本的には、
お子さんの飼いたい犬種を飼えれば一番嬉しいと思いますが、

決定する前に、
その犬種のルーツや特徴はきちんと調べておきましょう。

大きさや見た目だけで決めるのはNGです。

小さい、
見た目が好き、

吠えやすい・吠えにくい、
毛が抜けやすい、

などの大まかなことだけではなく、

ここがポイント

飼う犬種は、
どういうルーツを辿ってきたから、こういう性格になる傾向があるのだということ

他の犬種と比べて、どういうところを重点的に気をつけて育てたほうがいいのか

というところを調べてから決めましょう。

※ネット検索で、犬種図鑑みたいなものをいくつか調べるほどでも大丈夫です。

なぜ、
そこまで気にした方がいいのかというと、

その犬の特徴をきちんと知ることは
犬の「心」を健康に育てるためにとても必要な要素の一つになるからです。

イメージだけでなく具体的に犬種を知ることが大切な理由

例えば

同じ「吠えやすい」という特徴でも、
吠える理由や行動の背景が、
その犬によって方向が違ってくる
からです。

「警戒吠え」(チャイムや人に吠える)一つをとっても、

怖い・パニックのような感情で吠える傾向が強い犬種もいれば、

意志がしっかりしていて、対象に訴えかける吠えが出やすい犬種もいます。

理由が違えば、
対策・対応も変わってきます

行動や性格の傾向は、
犬種の特性によるものも多いため、
ここのところの情報は無視してはいけません。

見た目や、好み、
なんとなくのイメージで飼ってしまうと、

一生懸命やっているつもりでも、
気づかないで全くずれた対応をするリスクも上がり、

攻撃的、極度のびびり、吠え癖がひどくなるなど、
しつけがうまくいかない犬に育ってしまう可能性が大きくなるので要注意です。

勘違いしがちな注意ポイント

ちなみに、
かしこい犬種=飼いやすい・言うことをききやすい、は間違いです。

よく「かしこい」と言われる犬種は特に、

・頭の回転が速い
・指示の理解が早い
・自分で考えて行動する力が強い

などの能力が優れていることが挙げられますが、

その分、
飼い主の指導の力量が試される犬種ということでもあるのです。

それゆえ、
「かしこい犬種だから、きっとうまく育ってくれるよね」といった、

ずれたイメージでは絶対選ばないようにしましょう
(例:トイプードル、ジャックラッセルテリア、ボーダーコリーなど)

街でよく見かける・飼っている人が多い、
テレビやYouTubeなどで芸達者・お利口な犬をよく見る、
などがあっても、

イコール飼いやすいという基準ではないことに要注意!!

その他、
犬種特有の遺伝的な体質、
誘発しやすい病気なども確認しましょう

ダックスフンドなどの短足種は、
関節が悪くなりやすい、
などは良く知られていますが、

中には、
治療費がとても高い病気になりやすい犬種、

家庭での療養が困難になる可能性のある病気になりやすい犬種もいます

例えば、
コッカースパニエルは、
犬種の特性として、攻撃性を伴うてんかんになる個体がたまにいるのですが、

それが発症すると、
犬本人の意識と関係なく突発的に噛み付いたりすることがありますので、子供はもちろん、大人も流血の危険が生まれます。

もちろん、
全てのコッカーに出る病気ではないのですが、もしもの可能性のためにこの犬種を飼うのを避けることも選択の一つです。

具体的な例は一つあげましたが、
この犬種に限らず、
どんな犬でも健康面の特性のチェックは忘れずに。

お子さん自身は、
飼育にあたって情報をそろえないといけないことや、
育てる立場の責任の重さなんて今の段階ではわからないため、

「友達の家のトイプードルがかわいいから、うちもトイプーがいい」

「〇〇の映画/アニメの犬が好きだから、この種類の犬を飼いたい」

といったように、
イメージや羨ましさを第一に、こんな犬がいいな、と言ってくると思います。

基本は、
好きな犬種を選ばせてあげたいと思うところですが、

まずは親御さんが
犬種について調べて、特徴を理解した上で
お子さんへ検討の提案をするようにしましょう。

保護犬について

保護犬の注意

犬の性格・行動の特徴面での注意点です。

仮に、犬種がはっきりしている犬(ミックス犬・雑種でない)であっても、

犬種の特性+今までに育つ間の経験や癖がついた状態でのお迎えとなりますので、

身寄りのない保護犬を家族に!と
暖かい気持ちだけで迎えると、思わぬ問題が発生する可能性が大きくなります。

生後2〜3ヶ月の子犬でも、
それまでの生活背景によっては、性格などでハンデがある状態の場合もあります。

保護犬をお迎えするという選択は、

命の大切さを考えるいい機会にもなりますし、
弱いものの力になるという学びができるという点ではとても良いのですが、

想いが強くても、現実は違います。

もちろん、
その犬の個体によっても違いはありますし、
犬についての学びの努力度や論点によっては一概に言えませんので、

絶対だめ、ということではありませんが、

初めて、かつ、お子さんと一緒に飼う場合は、

犬のためにも、
保護犬のお迎えはあまりお勧めできません。

どんな犬を飼えるかどうかの判断基準:まとめ

事前調査がちゃんとできるか

自分(お子さん)が気になっている犬は一体どんな犬なのかを
お父さん、お母さんと一緒に調べてみたり、

もしこの犬を飼ったら、
どんな風に育てたらいいかな、
というのを、

調べたことをもとに、ちゃんと考えて
一緒にイメージしておく
と、

お子さんの責任感や、お世話する頑張りの気持ちも高まるでしょう。

そのためには、
親御さん側がまず
そういった「知る」努力をする気持ちがあるか
が、
犬を飼えるかどうかの基準の一つになります。

動物飼うくらいで
色々調べるのは面倒臭い、
後からでも困ったらその時考えればいいかな、

という認識であるならば、

厳しい言い方になりますが、

その時点で、
犬は飼わない選択をしたほうがいいです

節約の工夫ができるところ、削ると危険なところ

工夫次第で負担が抑えられるもの

消耗品はちょっとでも単価の安いものにしてみたり、
(トイレシートなど。選ぶもの次第で月1000円以上は節約できる場合も。)

おもちゃや服を手作りしてみたり。

100円ショップのものや、
人間用・お子さんのお古などで代用したりできるものも多くあります。

上記のような「用具類」に関しては、
節約アイディアをネットで調べたりすると、
みなさんの工夫や
ものの選び方が参考になる
場合が多いので、気になるところを調べてみるとよいでしょう!

必須項目から削ってはいけないもの

お子さんのいる家庭ではなおさら、
削れるところは工夫していきたい、と考えるのが当然なのですが、

動物の中でも「犬」を飼う場合に関しては、
しつけを「きちんと学ぶ」を必要事項から外すのはお勧めできません。

具体的にいうと、
「ちゃんと犬を知った状態で(知る努力をしている前提で)しつけをする」ということが特に重要です。

ご飯やお水を与えて、
病気の予防や対応をして、
適度に運動や遊びをさせてあげれば、
形としては「飼えます」

しかし、


「初めてでよくわからないけど、
一緒に毎日過ごす中で
たっぷり愛情を注いであげれば、
心がある動物だし、
きっと一生懸命お世話している想いは伝わるよね!」

という気持ちだけでは犬を心身ともに健康に育てることはできません。

飼うための確認でしつけ・育て方が一番重要!

犬を飼えるかどうかの最終判断ポイントは
ずばり「しつけへの認識をどれだけ持てるか」です。

ここが重要

しつけ=
芸を覚えさせたり、トイレを教えたり…

などの、
条件づけで動作をさせることだけを「しつけ」と思っている人がとても多いのですが、

本来は、
別々の動物である「人間」と「犬」とが
ルールを擦り合わせて
同じ空間で快適に暮らすため
お互い協力できるように努力すること

それが「犬のしつけ」です!!

そもそも、
犬を飼うという行為が既に
経済面でも応えますし、

日頃の忙しい中で
一から犬を育てるという事実の時点で、
労力的にもめちゃくちゃ大変なため、

誰しも、
しつけは最初に必要なとこだけ調べて、
その他はとりあえず後で考えようかな…と
なりがち
なのですが、

それは、
自分で好きでリスクを呼び寄せているのと同じ行為をしているといっても過言ではありません。

犬という動物は、
オスワリと言ったら座る、
マテと言ったらご飯を食べなでまつ、
いけないことをしたら叱る、

など、
単純に「AしたらBの行動をとる/やめる」といった条件だけで動く動物ではありません

動作や意味を知るきっかけこそ「条件づけ」であっても、

それを生活の中でどう意識して、
犬自身がその場その場でどういう判断をするかは別
なのです!

先ほどあげた、
「犬が飼い主に協力しようという気持ちが生まれているか」や

「お互いちゃんと理解できるルールが共有されているか」で、

実際の犬の行動は全く変わってきます。

そのため、

数ある動物の種類の中でも
「犬」を飼う場合、

しつけの認識がなんとなくでは後で痛い目に遭います。

もちろん、犬へも大変迷惑をかけます。

これだけの条件では決定しちゃダメ!

経済面はクリア、
飼いたい犬種も決まった、
アレルギーも大丈夫だった、

じゃあ後は…?ということになりますが、

最後の確認で、

毎日ごはんあげたり、
散歩に行ったり、
トイレの世話もしなきゃいけないんだよ?

全部できるの?

というくらいの条件で、
犬を飼うゴーサインを出す。

…これだけでは、危険です。

なんとなくの認識や、
何か気になることがあったらネットで調べればいいかな〜
くらいの感覚で育てはじめ、

問題が出てきてもうまく対処できず悪化し、
でも仕方がない、自分ではうまくいかない、
悩みつつも目を瞑りながら犬を飼っている人はたくさんいます。

この流れは、
初めて飼ったからでもなく、
犬の個性だから仕方がないのでもありません。

全ての原因は、
飼い主さんが「犬を知る機会をきちんと設けなかったから」
なのです。

気合と愛情だけではうまくいかないのが「犬」

【例えばこんな例がよくあります】

とある小学生の女の子の家では
最近子犬を飼い始めました。

ある日、
大きな雷がドッカーン!!と鳴って、
初めて体験した犬は怖がります。

そんな愛犬の姿を見た優しい女の子は、
小さい頃、
自分がお母さんにしてもらったように

犬を抱っこして、
きゅっと抱き寄せて、
腕でしっかり覆ってあげて、

「こわいね、こわいね」
「でも雷さんはホントは怖くないよ、大丈夫だよ」

と、やさしくなだめるように声をかけてあげるのです。

これは、
本当に多くの飼い主さん(大人も)が、自然にやりがちな間違いの一つでもあります。

人間同士だったらパーフェクト、はなまる対応なのですが、

実は
「犬」に対して上記のような対応をすることは、

今後の犬の「心の健康」をガタガタにしてしまうことに繋がります。

犬は、
かくまわれることによって「やっぱこの音危険なんだ」というふうに捉え、

落ち着く、克服するとは真逆で
恐怖が増してしまいます

さらに、
飼い主も一緒に、この恐怖に耐えている(飼い主も怖がっている)というふうに解釈をするので、

「飼い主=いざという時に頼れない人」と思われます。

▼ ▼ ▼ そして ▼ ▼ ▼

この家(群)には頼れる人がいない!と判断した犬は、

得体のしれない現象に、
毎回パニックで、毎回ストレスを抱えて耐えなければならなくなり、

結果として、
飼い主プロデュースの「ビビり犬」が出来上がります。

もし、
この「頼りにならない人」がお子さんに当てはまってしまった場合、

お子さんに対して攻撃的になってしまう(犬からして「下っ端は黙ってろ!」状態になってしまっている)

散歩で構わず引っ張って歩かれて危ない(飼い主へ行動の主導権を任せられないので、犬が率先して行動してしまう)

など、
他にも色々な弊害がどんどん起きます。

※上記の例は、大人も例外ではありません。

結果、
不本意であっても
人間ならではの心からの優しさが、
犬を苦しめる結果をもたらしてしまっている
のです。

知らなかった、
良かれと思ってやった、
は、

残念ながら言い訳になってしまいます。

ただし、
子供であろうと、
犬のことをちゃんと知って
どっしり対応できる余裕があれば、

子供だって、
犬に尊敬される「頼れる人」になることができます!

さらに、
犬を「学びながら飼う」ということは、

自分が持っている思いや常識を
そのまま当てはめるのではなく、

相手を知ろうという
意識や努力をしながら
自分以外の存在と付き合っていくんだ

ということを学んでいくためにぴったりの経験・いい教材となります。

犬を飼うことは
「教育にもいい」と言いますが、

それは、
ただ、かわいいがって
飼っているというだけでなく、

こういった
意識した行動ができるかどうかが、
そのカギとなるのです。

しつけ(犬を知ること)の大切さ:まとめ

自分ができる努力をすることが鉄則

もちろん、
きちんと学んだ状態でも、
生き物相手なので、すんなり全部うまくいくということはありません。

しかし、
結果はすぐに出なくても、
根拠のある正しい意識や行動は常にできるようにしていなければなりません。

愛情や情熱をベースにしながらも
相手を理解する姿勢や学びを以てこそ、命を育てられるんだ

ということを心に留めておくことが最重要です!!

親だけでなくお子さんも必ず知って意識しておくことが必須となります

人間の場合は
親が完璧である必要はなく、
友達、学校、会社などの環境で、
子供自身が自分で学び成長することができます。

小さい頃には怖かったり、
びっくりすることがあっても、

幼稚園、学校、社会の中でいろんな「データ」を集めて、情報として知って、慣れていきます。

先にあげた雷もそうですよね。
「そういう自然現象があるんだ」
という概念として知ることができれば、もうなんでも無くなります。

しかし、
犬はそうではありません

家族(飼い主)が犬の成長・学びの全て。

犬の学びは、
「目の前で今起きていることや、実体験が全て」です。

生活上の全てを教える飼い主が、
曖昧な知識しかなければ、

困った問題が出てしまうリスクが高くなることは、言わずもがなですよね。

それを踏まえてもまだ、

「しつけに労力をかけるのは、ちょっと、ね。」

という感覚が抜けないようならば、

「犬」を迎えるのは諦めるべきでしょう。

どんなに身近に飼える動物でも、
その動物についてしっかり勉強して、理解してから飼うというのは鉄則ですが、

飼うならば、
習性上、団体行動を取らない動物や、
人間との立場面、行動面で関係性のない飼育環境で精神的な健康に問題の出ない動物を選ぶことをお勧めします。

例:猫やハムスターなど

しつけを学ぶ努力を前向きに考えている方へ

実際、子犬を育てるための
しつけの面での心得については

以下の記事で具体的に解説しています。

チェックしてみて、
それでも問題ない!という場合は、
楽しい子犬との生活へ踏み出しましょう!

うちは今は無理だなという場合:お子さんへの説得は辛いですが…

動物を育てるのはとても経験になるけれど、
総合的にみて、今はうちでは飼えないな、
と判断された方へ、

飼いたいなー飼いたいなー、
と、ウキウキな気持ちで頭がいっぱいのお子さんへ残念なお知らせを伝えるのは心苦しいですし、

理由が通っていても、
なかなか一発で諦めてくれるのは難しい上、説得も大変かと思いますが、

犬は、
経済的に負担が
かかる、

知識がないと(知る努力がないと)飼えない動物という事実は変えられません。

犬はとっても身近な動物ですが、
きちんと「知って」飼っている人は、
今の日本ではかなり少ない現状です。

近所のおばあちゃんや、学校のおともだちがみんな飼っていても、

実際、正しく理解しようと努力をして、根拠のある知識をしっかり身につけて飼っているよ、というお家はどれだけあるかわかりません。

今後、
お子さんが成長して、社会の現状が見えるようになったり、

情報集めの力がもっとつくようになって、

親御さんの言っていたことを思い出して理解できるようになれば、その時に飼うのがベストです。

最後に

私自身、犬を飼っている身として、
「犬」だからこその素晴らしさを知っているので、

今は我慢しなければいけない子供たちにも、
将来その「飼いたい」気持ちを忘れないで

また、大人になって、
意欲を持ってちゃんと調べて、
犬を飼う機会を自分の力で掴む日が来ればいいなと願っています。

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