子犬の要求吠え、大きくなれば落ち着くと思っていませんか?

子犬の要求吠え、大きくなれば落ち着くと思っていませんか?

ハウスやクレートに入れると、
早く出して欲しそうに吠えたり、

ご飯が欲しい時、散歩に行きたい時、

子犬と過ごしていると
いろいろな場面で吠えて要求してくることが増えてきます。

人間の子供も、
自分の欲求を出してきはじめる時期はあるし、
成長するにつれてわがままを言っても意味がないというのは学習していくもの。

そんなイメージもあり、

犬も人間と同じ心を持った動物だし、

「まだ子犬だから仕方ないかな」
「大きくなってくれば慣れて落ち着くかな」

と、
激しい要求吠えを我慢しながら過ごしている飼い主さんも多いことでしょう。

実はこのような認識を持ちながら、犬を知らずに育て、
犬の生涯、吠え癖で悩まされているという飼い主さんは大勢いるのです。

この記事では、
右も左もわからず、毎日子犬の要求吠えに悩まされているお家への
解決口を紹介したいと思います。

どうしてこんなに吠えるように・・・

初めて犬を飼い始めたけれど・・・

「お迎えした時は、とっても大人しくて
いい子だと思ったのに」

「今ちょっとサークルに入れただけなのにキャンキャン訴えてくる」

「朝方から吠えるようになり、
無視するなどの対策はとっているけれど全く効かない。
しかもどんどん早い時間から吠えるように…」

「なんでそんなに吠えようとするんだろう」と
一生懸命調べて、あれこれ試してるのに
日に日に過激さが増していく・・・

やっと念願のかわいいわんちゃんとの生活!
と思ったのに、
なんでこんなになってしまったんだろう
と不安になりますよね。

ちょっとコンビニに行くくらいで
外に出ようとしただけ
なのに
泣き叫ぶ声が聞こえたら、
ものすごくかわいそうな気持ちになるし、

仕事の日は一日心配でしょうがない・・・。

もしかしたら近所の人にも、
「あそこの犬いつもうるさいな、
しつけどうなってるんだよ」
って
思われてるかもしれない、
と心苦しくなります。

このままだと・・・

このままワガママ犬になってしまえば、
一生(犬の寿命約15〜18年)
飼い主もわんちゃんもストレスを
ため続けて過ごさなければなりません。

無駄吠えや夜泣きを解決できずに
大人になったわんちゃんを
飼っている人の中には、
「毎晩寝不足で、仕事もプライベートも
疲れ切ってしまった・・・」

なんて人も実際います。

せっかく運命の巡り合わせで
うちの子になった子犬ちゃん。

毎日、声が枯れるほど
必死に泣き叫ぶ生活なんてさせたくない
ですよね。

吠える悩みがなくなれば・・・

毎日いいこでお見送りしてくれたら、
今日も一日頑張ろう!と元気も出ますし、

わがままを言わずにお利口にしてくれたら、もっと可愛いですよね!

家で過ごす時も、
一緒に散歩に出かける時も、
自分ともっと通じ合える関係になれば、多少の問題にも前向きに対応できます。

なにより一日一日が癒しの時間になります。
飼い主さんにも、
わんちゃんにとってもそうです。

なぜ負のスパイラルから抜け出せないのか

対策法は色々試してきたけれど、

  • 最初の何回かはすぐに黙ったのに、だんだん慣れてきてしまった
  • しつけに有効だと書いてあったのに、
    良くなるばかりか、犬から逃げられるようになってしまった。

という経験はありませんか?

「もっと成長すれば落ち着いてくるかもしれない」

吠えやすい犬種みたいだから仕方ないのかな」

ビビりな性格だから一人にすると吠えちゃうのかも」

このように、「吠えるのは愛犬に何かしらの要因があるのだ」と思ってはいませんか?

大元の原因はこれだった

よくネット情報などで原因を調べると、

・ハウスの外の音や家族が気になってしまうから
・遊びやスキンシップが十分だと感じていない

などの、犬自身の要素が書かれていることがほとんどですが、

それではまだ認識が浅いです!
吠えが進んでしまう理由はそれだけではありません。

実は、吠え癖をはじめとした問題行動は、
飼い主さんの普段の態度や接し方が大きく影響しているのです。

獣医行動診療科認定医の奥田順之獣医師も次のような内容を述べています。

吠える原因の多くは、飼い主さんの対応や生活の中の環境である。
犬を変えたいのならば、飼い主さんが変わらなければならない。
家での生活環境や、接し方を改善することで愛犬は安心して毎日を過ごすことができる。

※獣医行動診療科認定医とは
動物の心理からくる行動について特に熟知している獣医。
日本では2020年合格者までで11人。

奥田順之獣医師は、日本で初の動物の精神科を立ち上げた。

悩みから脱出するには

今は、吠えを早くどうにかしたいという気持ちが一番強いと思います。

近所迷惑になる不安や、ストレスからいち早く解放されたいと願っているはずです。

でも、早く解決したいのならば、
目の前の悩みに固執せずに、

ここはまず、
犬との関係の作り方を学ぶことをおすすめします。

もちろん、今困っていることは要求吠えなので、
吠えさせない取り組みを考えていくことも大事ですが、

一緒に生活する飼い主さんが、
もっと吠えればなんとかなる!
と、
飼い主を、チョロい存在だぜと思っているうちは、
いくら刺激を遮っても、
いくら他の対策をいくつも試しても

わんちゃんは自分の欲求を爆発させることに集中するばかりで、吠えは直りません

《吠え対策だけではだめなのか?》
一般に無駄吠え対策と言われているものは、
必ず間違っているというわけではありません。

しかし、せっかく有効なしつけ法であっても、
「これでいいのかな」という感覚で試していると、
逆に悪化することも少なくありません。

例えば、玄関チャイムに反応する場合、
「チャイムの音に慣れさせようとして、鳴った瞬間におやつをあげる」
という方法があります。

しかし、少しでもタイミングを間違えると、
チャイムに吠えたらおやつがもらえた!
と誤認してしまいます。

一度、二度、うっかり失敗しただけでも、
犬にとっては、それが失敗だったなんてわからず、
最終的には吠えが悪化してしまうことに繋がります。

初めてでわからないからこそきちんと学ぶことが大切です。

手探り状態の不安な気持ちは、
子犬であってもすぐに見抜かれます。

今こそ犬という生き物をもっと知る時です

専門家の力を借りることをおすすめします。

例えば一般のネット情報では、
手法自体がひと昔前の考えのものだったり、
人間目線で考えた方法が大々的に勧められていたりと、
犬とのすれ違いを加速させかねない情報も溢れています。

せっかく最新の情報がどこかに載っていたとしても、
過去に浸透していた手法や考えが根強くたくさん残っていて埋もれてしまっている可能性があるのです。

そのため、きちんとした最新情報を得られる手段を選んだほうがリスクも少なく、
わんちゃんにも失敗や負担なくしつけ直しをすることができます。

《しつけ教室・訪問トレーナー利用の場合》
犬だけ訓練されて、飼い主さんが何も身に付かず帰ってきてしまうと、
吠え癖などの問題行動は直りません。

「教室では優等生だったのに、お家に帰ってきたら逆戻り」
というのはよくある話です。

トレーナーさんにお願いする場合は、
飼い主さんへのアドバイスを重視している教室/トレーナー派遣サービスを選びましょう。
しつけ教室や訪問トレーナーさんのいいところは、
やはり、その場で質問できたり・アドバイスをしてくれることです。
本やネット情報仕込みでは絶対できないことですし、
実際に今の様子を見てくれているという点で非常に心強いです。

しつけ教材を利用する場合
しつけ教材が手元にあれば、
これから目の当たりにするであろう 様々な犬の行動のバイブルとしても使えますし、
今まさに起きている問題行動の改善に必須の
飼い主さんの接し方のスキルも学べます

しつけ教室などと違い、まとまった時間や移動の手間の負担がないのも利点です。

ちなみに、
今は吠え癖以外は気にならない、という場合でも、
2歳、3歳になった頃からまた別の問題が急に出てきた
なんてこともあります。

筆者の私も経験があります。
飼う何ヶ月も前から犬について片っぱしから調べ、うまく育てられたと思っていた
愛犬の中の一頭が、
2歳を過ぎた頃、何のきっかけも無しに急に、散歩ですれ違う犬に警戒するようになって、
改めて、犬との関係性を見直しました。
今は、気を引かれそうになっても一言呼ぶだけで静止できるようになりました

そういった時にも、
プロのノウハウが入った「しつけ教材」を持っていると、気づいた時すぐ確認して確認できるので安心です。

しつけ教材についてはこちらの記事をご覧ください

今は心配があっても大丈夫、間に合います!

手遅れではありません。でも、

子犬の時期は、あと数ヶ月しかありません

もし無理だってあきらめてしまったら、
他のしつけに関しても知らないで
急に目の当たりにする可能性もあるし、
もっとワガママがエスカレートするかも
しれません

大人になってから
自分の癖を直していくのがむずかしいのは、わんちゃんも一緒です。

今こうして「いい子にさせてあげたい!」と
取り組もうとしている気持ちは、
わんちゃんにも絶対に良い印象で伝わっていますし、

あと数ヶ月しかない子犬の時期でもまだ間に合います。
愛犬といっしょに成長して
今よりもっと楽しい毎日を目指してはいかがでしょうか。

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