犬を飼う準備:イメージだけで買うとしつけにも影響するものがある!?

【子犬を飼う準備・アイテム】イメージだけで買うとしつけにも影響するものがある!?

初めて子犬をお迎えする方必見!
「飼うのに準備するもの」見逃しはありませんか?

子犬をお迎えするために「基本的に必要なアイテム」が揃っているか(把握しているか)もう一度チェックしましょう!

ホームセンターやネットなどでもよく目にするものが、
実は気をつけないとしつけに悪影響を及ぼすものなどもありますので要チェックです。

さらに、
「子犬を飼う上で最重要級なのにあまり注目されていないあるもの」についてもこの記事で確認してみてください。

準備するアイテムをチェック

1、クレート(=バリケンネル)

写真は一例です。(参考商品:アイリスオーヤマ エアトラベルキャリー)

子犬をお迎えするその日から必要なアイテムです。

「初めての環境でも落ち着ける空間」として必須です。
子犬が周りの目を気にせずゆっくり休めるようなものを選びましょう。

物の名前ですが、
「クレート」と言ったり、「バリケン(バリケンネル)」と言ったりしますが、どちらも同じ物を指します。

樹脂製(プラスチック製)の箱で、入り口部分が金網になっているものです。

布で作られたソフトクレートもありますが、
噛んで穴を開けてしまったり、安全な場所としての機能が薄かったりするため、最初に用意するクレートは上の特徴のものが好ましいです。

成長してから、目的や必要性がある場面が出てきたら、その時にソフトクレートや布製のキャリーを購入しましょう。

ここに注意

天井部分が開くようになっているものもありますが、
犬が自分で入り口から入るのが基本なので、
天井部の扉は使用しません。

アクリル製の透明または色付き透明の蓋がついたものは特に、
外から見られている感があるので、カバーやブランケットなどで覆って使うのが良いでしょう。

部分的に透明だったり、全体が透明というクレートも売っていますが、

その商品が作られた理由は
「クレートの中に入っている時も、かわいい姿を見ていたい!」という考えの飼い主に売れるからということであって、
犬にとっては心地よいものではありません。

人間でも、
全面ガラス張りでめちゃくちゃ人が見てくる様な部屋だったら、安眠なんかできないと思います。家族であっても視線を感じながら寝るのは嫌ですよね。

透明クレートは、
それと同じことになりますので注意しましょう。

災害時や車での移動の時も、
使い慣れたクレートがあると、わんちゃんも安心できます。
大きさは、各商品ページのおすすめサイズを参考にしましょう。

◆一般的には、
犬が歩いて入ってUターンできれば良い、くらいの狭さが丁度良いとされています。
それ以上だと、大きすぎになります。
「隠れ家的な狭い穴蔵」感を演出するのがポイントです。

最初はお迎え当初の子犬サイズで買って、成長に合わせて買い換えるのが一つ、

クレートの買い替えでお金をかけたくない場合は、
成犬でも入れるサイズを購入して、
最初は毛布やタオルで中を狭くして使うのも一つです。

※ちなみに、
犬用ベッドは、買うならば、最初はクレートの中に入れて使いましょう。
部屋(リビングなど)にフリーにできる時間が多くなったら、床などに置いておくという感じがおすすめです。

犬用ベッドとは下の画像のような感じのものです。
(写真はイメージです)

注意:「ケージ」について

クレートではなく、

犬が寝られる場所・ハウスとして、
柵のついたケージ(金属や木の縦の柵があって、床部分がプラスチックなどのトレーになっているもの)をイメージする方も多いと思います。

実際、
ペットショップなどで「飼育セット」のような形でケージの購入を勧められたり、

犬の飼育といえば外は犬小屋、
室内ではケージ、というイメージが強いので、
ホームセンターなどでも、必ず目につくところに売られています。

しかし、
ケージをハウスに使う場合は注意が必要です。

透明なクレートの注意のところでも触れましたが、
視線を感じる、周りに気をひく様な刺激を感じる様なところでは、
子犬が十分に安眠することができません。

柵のケージでは
・子犬のプライベートダダ漏れ
・ケージの外からの刺激と誘惑満載です。

例えばお留守番の多い家の場合、
トイレができるまではケージで過ごさせたりすることもあると思うので、ケージは絶対使ってはいけない、ということではありませんが、

ケージを買う買わないに関わらず、
子犬にとって安眠できるパーソナルスペースとなる「クレート」は別で用意することをおすすめします。

環境づくりは重要!

子犬が、正しい睡眠をとれていない場合、
寝不足によって変なハイパー状態になってしまいます。

人間でも、徹夜が続いたり、
環境変化やストレスで睡眠不足が続くと、変なハイテンションになりますよね!

これが子犬の場合、
もやもやを発散させようと
甘噛みが爆発的になるなどの問題を多く引き起こしかねません。

「家族がいつもそばにいるのが、犬からも見えるように」

「人間側が、かわいい子犬をいつでも眺められるように」

など、
色々な理由や感情が出てくるところですが、
人間目線での考えが、かえって犬を悩ませている場合もあります。

飼い主が
自分で自分の首を絞めるような結果になってしまう前に、

まずは、子犬の立場を考え
子犬がきちんと睡眠を取れる場所は確実に用意してあげましょう!

ということで、
道具の準備では、
ぜひ「クレート」をリストに入れましょう。

ケージ飼育のその他の注意点

よく、ケージの中に、トイレと犬用ベッドを並べて一つの空間にする買い方がありますが、

実は、
多くの人がなんの疑いもなくやってしまう、あの飼育方法は、

犬のしつけ面でデメリットがあるので注意しましょう。

よくある例としては、
「ケージの中ではトイレができるのに、外に出すと粗相をする」

「トイレの場所は知っているはずなのに、成犬になっても粗相癖が直らない」

などの問題です。

これは、
トイレの悩みの中でも、本当に多い事例です。

どういう仕組みでそうなってしまうのかは、以下の記事で具体的に解説していますので、気になる方は、後から失敗する前にぜひご参考に。

※ちなみに、
夜の就寝中や、留守中などは、ベッドとトイレの隣り合わせで過ごさせ、凌ぐのもOKです。

しかし、
その間のトイレは、トイレを覚えるトレーニングとしてはノーカウントになります。

トイレのしつけは、
飼い主が面倒を見れる時間で、きちんと訓練させましょう。

2、ごはん、お水の食器

ステンレス、プラスチック、陶器など素材はお好みのもので良いです。

子犬の大きさや、がっつき方によっては一概にはいえませんが、

食べてたりお皿を舐めたりしている間に床を滑って動いてしまうこともあるので、
ある程度の重さがあったり、滑り止めがあるものを選ぶのがおすすめです。

写真は一例です。(参考商品:ル・クルーゼ フードボウル)

お迎えしてみないとわかりませんが、
食べる勢いがすごくて、食器ごと床を滑ってどこかへ行ってしまう、
というような子でなければ、
人間用の100均の軽いプラスチックの器などでも問題ないです。

3、おもちゃ

遊んで楽しんで、ストレスを発散させるためでもありますが、
飼い主さんとの関係性を作っていくのに重要なアイテムとなります。

わんちゃんによって、素材や形状の好みがあるので、2、3種類くらい買ってみて様子を見るのがおすすめです。

おもちゃは100円ショップのものも結構優秀です。
結構色々なタイプもあって、犬も好むものがたくさんあります!

消耗品ともいえるので、
安くて愛犬と相性の良いおもちゃを見つけていくのが一つのポイントです。

色々試してみましょう!

写真は一例です。(参考商品:コーデュロイボーンミニ /カインズ通販)

ぬいぐるみ型のおもちゃの場合は、犬用を選びましょう。
(モノによりますが、人間用のものは、プラスチック製の目をもぎ取って食べてしまう可能性があったり、噛んで遊ぶとすぐに破れて綿が出てきたりして危ないです。)

細かいピロピロと装飾が付いているものも、誤飲に注意しながら遊びましょう。

犬との遊び方に注意
普通にあやしているつもりでも、
知らないでやっているとよからぬ方向に転んで、問題が起きるような遊び方になってしまう場合があるので、「犬との遊び方」も必ず調べて、知っておきましょう。

4、トイレシート、トイレトレー

この先もずっと使う毎日の消耗品です。
スーパーやホームセンターなど、どこでも売られていて、様々なものがあります。
おしっこが見えやすい白色が使いやすいです。薄型のシートならばコスパも良いです。

トイレトレーの種類・大きさについて
大体、商品のタグなどに小型犬用、大型犬用などの目安が書いてありますが、

表示通りに買っても、実はその子にとって小さすぎたりすることがあります。(大きい分には問題なし)

そこで、
自分でわかる大きさが適しているか基準をお伝えします。

犬は、排泄の直前になると、
地面(トイレシート)の匂いを嗅ぎながらくるくるしばらく回って、排泄します。

もし、
トイレが小さすぎた場合は、
匂いを嗅ぎ始めたのがトイレシートの上であっても、
(本人はトイレシートを意識していても)
おしっこが出る瞬間にしゃがんだところがトイレとずれてしまうことがあります。

そのため、
犬がうろうろ回転する範囲は全てトイレシートである、という大きさがベストです。

種類の選び方
・引っ掻き防止でフタが網目になっているものもありますが、
網の上からおしっこやうんちをするので、網の掃除が若干面倒になります。
例えば、まずは網なしを買って、様子を見るなども良いでしょう。

・オス用に壁側にくの字に立てられるトイレもありますが、
足を上げずにトイレをするしつけは可能です。

また、
マーキングをする子は、「オスだから」本能的にやっている、のではなく、
飼い主との関係性(主従関係)が乱れていることで、本人が意思を持ってやっているものになるので、
誤った認識をしないようにしましょう。

トイレ関係の悩み予防の心得

よく、トイレシートを引っ掻いたり食べてしまったりして、叱ってもやめない!というお家の話を聞きますが、

その根本には、
先ほどのクレートの項で説明した、
睡眠不足のハイパー状態でエネルギーをぶちまけていることが元になっていたり、

飼い主が犬に対しての態度や、反応の仕方が余計に犬のいたずら心を掻き立てている場合がほとんどです。

これも、
飼い主が自分の首を絞めている結果となります。

「トイレシートにいたずらするから網をかぶせる」

「物理的にいたずらできないようにしてしまう」

のではなく、

まずは、
犬を知る機会を作ることを優先させることがお勧めです。

そのほうが解決が早いですし、
今後の犬の行動をコントロール・把握しやすくてかえって楽ですよ!

5、ゆくゆく必要になるもの

お散歩グッズ(首輪やリード)
ワクチン接種が全て完了した後、お散歩に行ける様になるので、
初日からは必要ないです。(4ヶ月齢以上の子犬をお迎えする場合でも、おうちに来てからゆっくり買いに行って大丈夫です。)

お散歩用を早く買い過ぎてしまうと、小さくて使えなくなってしまう場合があるので、
適齢になったら買いましょう。

お散歩デビューでいきなり首に何かをつけるとびっくりする子もいるので、
バンダナなどを細く折って結んでみたり、100均のヘアゴム(長くて切って使うタイプ)を首の太さで輪っかにして首につけてみるなど、なんとなく少しずつ練習していくのも良いでしょう!

◆ブラシや爪切り
爪切りは、先に手足や体を触られるのに慣れてもらってからでないと、暴れてしまったり爪切りが嫌いになってしまう場合があるので、数週間くらい様子を見て、触られ慣れてきたらそろそろ買うか、ぐらいで良いです。

ブラシも、物で撫でられることをだんだんならしていく目的から始めるので、後から買っても大丈夫です。

◆歯磨き道具
一昔前までは一般的ではなかった犬の歯磨きも、今は必須事項のひとつです。

動物病院でも、歯磨き教室やパピークラスなどで指導があるところも増えています。

ただ、こちらも後からの購入で全く問題ないです。
最初は爪切りやブラシなどと同様に、触れさせる(口の中を触らせる)練習ができてから始めた方が良いからです。

◆おやつ
おやつは相当あとで大丈夫です。
2ヶ月齢、3ヶ月齢で何かのトレーニングをする場合でも、
最初のうちは、いつものドッグフードをご褒美用に使います。

その日にあげるごはんの分から、トレーニング用に分けておいて、それを使いましょう。

そもそも、
「おやつ」といわれていますが、人間のような間食用は必要ありません。
あげる量やあげ方を知っていないと、しつけに問題が出たり、肥満などを誘発する可能性もあるからです。

犬用おやつというものは、
トレーニングのご褒美用と一部のコミュニケーションをとる目的以外は、基本与える意味はないそうです。

参考:こいぬすてっぷマガジン【結局どっち?】犬におやつ、いる?いらない?

CMで、舐めて食べるおやつの可愛いシーンがあったり、人間のお菓子やスイーツに似てて美味しそうなものも売っていますが、あげる意味合いをしっかり確認してから与えるかどうか判断しましょう。

もう一つ必ず初日から必要なものがあります

」ではありませんが、

大半の飼い主さんが後から気づいて悩んでしまうものがあります。

それは
「犬という動物をちゃんと知っておくこと」です。

今の世の中で一般的に手に入るしつけ情報(犬の飼い方の一冊の本や検索ですぐ見れるネット情報など)では、

本来、犬を飼うのに大切な情報
欠けている・足りていないことが多いです。

最初から知っていれば問題が悪化することもなかったのに、

犬なんて昔からみんな飼っているものだし、
飼っているうちにどうにかなるでしょう!

と、
というもの知らずに犬との生活を始めて

「なんでこうなったの?」と毎日頭を抱えて
苦労をする人が後を立ちません

自分で自分の首を絞めることにならないように、

通らなくて良い道を辿ることになる前に、

一度「犬」について一通り学んでおくことをお勧めします!

下記の記事もご参考にお使いください

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