犬のしつけのやり方はネット仕込みだと「自爆」リスクが上がる!?

[コラム]犬のしつけのやり方をネット仕込みでどうにかしようとすると「自爆」リスクが上がる!?

この記事では、
今の世の中の、
「犬のしつけの当たり前」に関して、ちょっと突っ込んで考えてみようと思います。

今、犬を飼う多くの人が自然な流れでやってしまっていることへのリスクを見てみましょう。

この記事の注目ポイント

この記事では、
今、世の中で当たり前になっている、
犬のしつけは「ネットで解決」という発想

どれだけ危険か

という点に注目して述べたいと思います。

※只今レイアウト編集途中のため、文字の羅列が多く、見づらくなっていますがすみません。

今の犬のしつけを学ぶ「当たり前」は危険がいっぱい

ここでまず伝えたいのは、
犬のしつけをゼロ知識〜解決までネットで完結することは避けるべきということ。

愛犬の健康のことは、
獣医さんというプロに、
ほぼ全員、義務的にお世話になるわけですが、

しつけに関しては、
一般のほとんどの人が、初めからプロの力を借りて学ぼうという発想にはなりません。

そうしない理由は色々あれど、
結果として、

今、目に見えている現状としては、
今の世の中で、
犬を飼う多くの人が、

・犬のしつけについては、
ネットで出てきた項目を
なんとなくのイメージでやっている。
(本屋の簡単なしつけ本のみで終わるのも同等。)

・よくわからないけど、
生き物だし個性があるから、
飼い始めてから、その時になってみないと何が必要になるかなんてわからない。
様子を見ながらゆくゆく考えよう。

と思って、

困ったらその時に応じてネットで調べよう、
という流れで飼っている人が標準になっています。

しかし、
多くの人がそれで大概

自爆します

正しく情報を手に入れているし、
ちゃんとやっているはずなのに、
自分で自分の首を絞めている=自爆になっている人が本当に多い現状です。

では、
どうして
「調べた通りにやっているのにしつけがうまくいかない」
「有効なやり方だと書いてあったのに、どれを試しても解決しない」

という、努力が報われない飼い主が溢れてしまっているのでしょうか。

犬のしつけの初心者こそ、ネット情報で解決するのは危険な理由

ネットでゼロから解決までできると信じられている、その風潮に注意!

知らず知らずのうちに飼い主が自爆状態となり、

「しつけができていない犬」
がもはや日本の飼い犬の標準になっていますが、それは、
犬を飼う多くの人が頼る情報源に問題があるというのが一つの原因でもあります。

・犬を飼うのが初めで右も左もわからない
・犬をしばらく飼っているけれど、しつけの知識は?と言われると自信がない

という人ほど、
まずは、ネットであたりをつけようと、解決法を探そうという発想になるものなのですが、

実は、何も知らない初心者こそ、ネット記事程度のしつけ解決法は扱いが難しいのであまりおすすめできません。

一から情報を得る初心者だからこそ、
まずはネット情報で一回やってみよう、がリスクを生むスタートになります。

世の中のネット記事で教えてくれるしつけ法の多くは、
ある程度の検討がついている人が、プラスアルファで別の情報を求めて確認する用、参考程度にする用、と言ってもいいものがほとんどです。

まっさらな状態で手に入れて、
原因から解決まで正しく網羅しているものはほぼゼロと言っても過言ではありません。

ここで注目したいのは、
大概のネット上のしつけ情報は、
間違っているものばかり、というわけではなく、

それよりも「情報の密度が薄い」のが問題だということです。

同じネット上のものでも、
個人のトレーナーさんのブログや、掲示板で個人宛に色々事情を聞いた上でかなり詳しく回答しているものなどは一概には言えませんが、

検索してパッと出てくる記事、特に企業のウェブサイトなどの記事に関しては、
「わからない人がイメージしていた解決法」止まりの情報程度の記事が多く見られます。

もちろん、
全ての企業のしつけ情報記事が「全く使えない」ものというわけではありませんが、

特に、
専門が全く違う企業(旅行会社、航空会社など)や、
犬関係だがしつけの専門でない企業(ペットフード、用品、ブリーダー紹介サイトなども含む)のしつけ法ページによく見られるような、

ぱっと見、
大手だから、とか、ペット関係だから、などの意味で信用できそうな雰囲気が漂っているものが特に悩ましいでしょう。

実は、これらは
ある程度の知識を持った状態で見ると、
穴だらけの情報記事、
さらには、結構ぶっ飛んでる内容の記事も本当に多いです。

大概、ネットで調べる段階では、
「何にも知らない段階だからネットで調べている」ということが多いですよね。

犬のしつけに限らずですが、
まず、ネットで調べてみようと思うときには、
どこからどんな情報をどの程度集めたらいいか、
なんてことがわからないから何かきっかけになるものはないかな、と

ネットで調べるという行動から始めるという人がほとんどです。

その状態で、
その記事で並べられているしつけ方法が、
足りない部分は何か、
自分が本当に必要な情報なのか、
なんて、

調べている「わからない人」は、
それこそ、何にもわかりません。気づく術もありません。

今の私がそうですが、
一般の飼い主でも、

一度きちんとしつけを学ぶ機会を設けてみると、
後からネット記事を覗いた時、
多くのしつけ解決法記事が、
穴だらけだということがよくわかります。

方向性はいいけど、わからないで見た人がズレた解釈をしてしまう言い方があったり、

堂々とそれっぽくまとめているけど、
いつの時代のしつけ理論拾ってきたんだろう、というページもよく見かけます。

そんな状態のため、
わからないから調べている人にとって、
このような「それっぽい雰囲気」の企業の記事を丸呑み、鵜呑みにすることが、大きなリスクになってしまうのです。

ここまで挙げたことだけでも、
犬のしつけはネットで解決・完結させることは、危険だということが見えてきたのではないでしょうか。

これらは全て解決のための情報ではなく「読んでもらうための情報」

ここまで、
主に一見信頼できそうな企業ページでも、犬のしつけについては情報が薄いという話をしてきましたが、

具体的には、以下のような例の要因が、
「初心者こそ役立てるのが難しい」情報の根本となっています。

理由の例は主に3つ
1、ネット記事の掲載目的は、飼い主のための記事ではなく、企業のサイトの評価上げのためなものが多い。

良くあるネットのしつけ法・問題行動改善法などは、「読者が興味を持って熱心に読んでくれる」のが目的であり、本当に必要な情報が入っているかは重視していない場合がほとんどです。


2、多くの犬を飼っている人たちの中でも、正しい知識を持っている人、知識の必要量を正しく把握できていない人が圧倒的なため、誰も「情報不足」に気づかない。

「犬を飼う人は、しつけを最初一度はプロに教わる」という習慣や風潮がないため、一般のしつけ知識が低いのが標準だから、スカスカな情報が蔓延していても、誰も変だと思わないのです。



3、そもそも、私たちが犬へ求めることをきちんと犬に「伝える」ために必要な十分な情報は、
ウェブサイトの1ページくらいでは説明し切れない。

その記事を執筆または監修しているドッグトレーナーさんの能力が低いというわけではありません。知識が古かったり足りなかったりするということでもありません。
問題なのは、記事内容を依頼している企業側の要求に沿って述べるしかないのが、結果として情報が甘い記事になっている原因となっています。

これからの時代だからこそ、ネット情報だけでなく正しく学んで犬と向き合うことが大切

知る機会はちゃんとあるのに、
知らないで失敗してしまって、
愛犬と飼い主家族みんなの毎日が悩みと苦労で溢れる日を自分で作り上げてしまっている人は大勢います。

日本の家庭犬には、
しつけができていない犬がそこら中にわんさかいます。

中には、
自分ちの犬が「しつけができていない」子であるなんて、
気づいていない飼い主も大勢いるでしょう。

しかし、
「みんながそうだ」というのと、
「それが正しい、それでいい」はイコールではありません。

「みんなができていないなら、
別に、自分だけちゃんとやる必要ないんじゃない?」
と思うか、

「犬を飼っているのなら、
しつけを正しく理解している(きちんと学ぶ姿勢がある)のが当たり前だし、わかんないからできなかった、は本来許されないことだ。」

という認識を持つかは、
最終的にはそれぞれの飼う人間に委ねられます。

犬のしつけに関して強制的に罰せられる法律はありませんので、
どこまで責任を感じて行動するかは、飼う人次第です。

わんちゃんのお迎え費用や医療費、ごはんや消耗品だけでも、
犬を飼うのには大変お金がかかりますので、
しつけにまで費用をかけてられないという人や、

街中や、周りに飼っている人の中でも、
わざわざしつけにお金をかけている人なんて見たことない、
昔からみんなそこまでしなくても飼えてるじゃん、
というイメージで、
普通の家の人が、専門家からしつけを学ぶ必要性を感じない人がほとんどではありますが、

犬のしつけに関しては、

ネット仕込みでの完結は、自爆リスクを上げることになります。

ネットで完結ではなく、きちんと専門家から指導を受けた上での飼育が標準という認識も、飼い主の責任の一つとして浸透していくことを願います。

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