【成犬の散歩でのひっぱり癖】しつけ法を試しても直らない原因はこれ

【成犬の散歩でのひっぱり癖】しつけ法を試しても直らない原因はこれ

毎日、終始、愛犬に引っ張られながら、
腕を痛めながら憂鬱な散歩を繰り返している方、

気になるものが目の前にあると
脇目も振らずに突っ込んでいきそうになる愛犬を、毎回毎回止めなければいけないというストレスを抱えている方へ

様々なしつけ方法や、調べた引っ張り解決策をいくつも試してきたけれど、

その場では一瞬引っ張るのを止めるけど、次の瞬間にはもう元通り

長年、色々やっているが引っ張りが直る感じがしない

といった結果になっていませんか?

記事の概要

この記事では、

試しても試しても
すぐ逆戻りになってしまうような小手先の解決法ではなく、

引っ張るという心理を理解しうまく解消して、

愛犬も飼い主さんもお互い、
穏やかに散歩を楽しめるようになるためのヒントをまとめています。

散歩の度に手を痛めたり、
しょっちゅう引っ張られてついイラッとしてしまう、
事故になりそうになって困ったという経験のある方は、

一早い解決のため、特にチェックしてみてください。

引っ張り癖に頭を抱える日々と弊害

散歩が大好きで
元気な愛犬の姿を見れるのは
もちろん嬉しいことですが、

かわいい愛犬のお世話の一環とはいえ
毎日毎日、
毎回散歩に出るたびに終始引っ張られて歩くのは、
体力的にも大変ですし、

リフレッシュのためのはずなのに、
かえってストレスが溜まっていきます

玄関から出た瞬間から、ぜいぜいと息を立ててぐいぐい引っ張ったり、

気になる匂いや鳥や猫などに気づいた瞬間、急にスイッチが入って突っ込んで行こうとするなどが続くと、

本当は、ゆっくり一緒に散歩を楽しみたいのに、
こちらの存在なんか忘れてしまったかのようで、なんだか悲しいですよね。

散歩の時間が来るたびに、
憂鬱な気分になりますし、
もう散歩なんかしたくない!
と感じる瞬間もあると思います。

犬の飼育の一環として、
散歩に行かないという選択はできないし、
かといって癖を直すのも難しい、という八方塞がり状態のお家も多いのではないでしょうか。

周りからの印象も悪くなる

このまま引っ張る癖が続けば、
毎日ずっと腕の疲れや、手の痛みを我慢して、
綱引き状態で後ろからついていく散歩を、愛犬の一生続けなければなりません。

自分が引っ張られながら散歩をしているのを周りの人が見れば、

「あの人いつも引っ張られてるよね」
「しつけがあんまりできてないんだろうな」

などの印象を受けることもあります。

向かいからくる犬がお利口に歩いているのを見かけると、

なんだか自分たちが恥ずかしいなと感じることもあるでしょう。

また、
日を重ねるごとに、
愛犬の首への負担も大きくなっていくため、どちらにしても早い解決が求められます。

(ハーネスであっても、同じ部位に負担がかかり続けるので安心はできません。)

(ゴムの入った衝撃吸収リードなんかをつけても、根本的な解決にはなりません。)

できることならば、
愛犬も、飼い主の自分も、
外の空気を吸ってゆっくりリラックスできる散歩を目指したいですよね!

引っ張りが直せない原因はこれ

引っ張り癖が直らない!

という原因は一つではなく、

各お家のわんちゃんによっても多種多様ですが、

ここでは、原因の一つとして
引っ張り癖のあるわんちゃんの飼い主さんが
よくやってしまう、よくありがちな対応
について、一つ紹介したいと思います。

※以下は、私が、あるプロのドッグトレーナーさんから学んだお話を一部まとめたものです。

愛犬が
ぐいぐい先に行こうとする、
車や匂いなどの何かの誘惑に向かって急に走り出そうとする
といった場面になると、

飼い主さんは、
あらかじめリードを短く持って、それ以上進めないようにして、引っ張りに耐えようとするという対応をとる方が多いのですが、

実はこの対応が、
逆に引っ張りの後押しになっているのをご存知ですか?

短く持ったリードがもたらす結果

警察犬の、攻撃訓練では、
リードを張った時の心理を利用するのですが、

犯人役の人が犬の前で興奮を誘い、
犬の後ろで、訓練士さんは、
わざとリードをピンと張った状態にして、
「行きたくても行けないもどかしさ」をあえて掻き立て
、欲求がマックスになったところで、犬を解放するそうです。

その溜まった衝動が一気に解放された時、
犯人へ、いい感じに攻撃できる
ことになるのです。

ここでお気づきだと思いますが、

私たちが、
自分の愛犬が引っ張るのに対抗して、
短くリードを持って、安全を守ろうとする行為は

犬に「もっと引っ張って欲求を溜め込むんだ!!」と言っているのと同じことになります。

毎日の散歩の中で、
車や動物に反応しそうになった時、
他の犬に向かってすっ飛んでいきそうになった時、

ぐっとリードを短く持って構えることが、
引っ張り癖をもっと高める訓練になってしまっているのです。

※リードを短く持つ他にも、リードで犬を手繰り寄せる、綱引き状態で張ったままでいる、なども同じ効果を生み出します。

解決のためには、どこから見直せばいいの?

前の項目で紹介したような「意外な落とし穴」は、

他にも気づかないところでいくつも隠れています。

実は、
そういった、気づかない故に逆効果を招いてしまうというようなことも、

犬の心理や行動を「正しく」「ある程度」知っていれば簡単に回避することができます。

ここがポイント

一番の目標はもちろん、
引っ張らないで散歩できるようになることなのですが、

ここでまず取り組むべきは、
「犬を知ること」

具体的に言うと、

問題行動を直したくば
全ての土台となる「犬と飼い主との関係性」からアプローチすべし!

という部分がかなり大事になってきます。

※実は、今どきの犬のしつけのプロ=犬の心理を知っているプロは皆、
まずは、訓練する犬と自分との関係性から見直していきます。

このアプローチの仕方は、
「プロ」ならではのものでは全くなくて

犬と人間が

一つのチーム=群れ=家族=パートナー

として一緒に行動するための基本なのです。

つまり、
一般家庭の素人飼い主の私たちも絶対に取り入れるべき方針となります。

基礎だ、関係性だなんだ、
とは言っても、

犬の心が読めるようになることで、こちらがとれる対応が全く違ってくるのです。

もちろん、理論は身に付けても
1時間程度でキラリーンといった具合に、簡単に改善するわけではありませんが、

今までは

「これであってるのかな」
「今、この子どこまでわかってるのかな」

とわからないまま、

結局、全然うまくいってない・・・
よくわかんないけど取り合えずもうちょっと・・・

といった流れになっていたことも、

一度土台の知識を見直してみると、

「ここまでは理解してるな」
「じゃあ次はここまでやってみようか」
といった具合に、

自分の目で見て先の見通しができるようになります。

やってみるとわかりますが、
難しいことはほとんどなく、
ちゃんと知ってるか知らないかだけで、大きく負担が変わる
のが実感できますよ!

犬のしつけは、
「犬の心の仕組みを知っている」それだけで先の見え具合がかなり変わりますし、

今までと同じ、
癖がまだ抜けない訓練中であっても、
メンタル的な負担と、ストレスの度合いがかなり軽くなります。

今の時点で直せる自信や知識があるかどうかは関係ない!

これまで散歩中、
散々悩まされてきた中で、
いつの何が原因でこんなことになってしまったのかパッと具体的に思い浮かばない方は、

犬の心理や行動についての知識に自信がない方だと思います。

今は不安だらけでも挽回できる

今の時点で、
自信がなくても大丈夫です!

そもそも
過去に飼った犬で壮大な失敗を経験した、などでない限り、

ネットじゃなくてあらかじめちゃんと知識をつけとこう!という人は少ないので、

犬のことを理解していなかった…
という事実は、全く恥ずかしいことではありません。

※筆者は子供の頃に飼った犬を、家族全員の無知のせいで大問題犬にしてしまった経験があります。

今の愛犬を飼う前は、あらかじめ、しこたま勉強しましたが、それは過去の苦い記憶があるからこそだと思っています。

今まで、
かわいい愛犬のために・早く問題から解放されて一息つくために、

色々調べてやってきたことは、
犬という動物を理解する、という
あと一歩の要素で報われます。

これまでの努力と苦労が、
早く良い結果に変わっていくためには、
次のことに取り組むことをおすすめします。

ここがポイント

何を試しても良くならない、硬直状態から早く抜け出したいのであれば、

引っ張らないようにしつけたい、引っ張ることをやめてほしいと教えたい、といった目の前に見えている問題に直接取り掛かる前に、

まず、
犬との関係性の基礎から見直すことが大切です。

犬のものの見方を知り、
犬に教えを伝える方法を身につけ、
誘惑に負けずに聞く耳を持ってもらえるような飼い主になる方法を学びましょう

イヌバーシティでの引っ張り癖克服:まとめ

この記事でここまで詳しく紹介してきましたが、

筆者が実際に買って学んで体験した

犬という動物と一緒に生活するとはどういうことなのかを、
頭でも体感でも十分にしみ渡らせてくれる
犬のしつけ教材『イヌバーシティ』

これが私の一番のお勧めです。

最終目標、
「引っ張り癖を直す」ために必要な要素について、
ここまでご覧くださった方へは、十分伝わったかと思いますが、

よく無料のネット記事にあるような、
付け焼き刃の小手先の解決法を並べるものでは、これからも本当の解決策は学べません。

一方、
現役でドッグトレーニング施設を経営するしほ先生(飯島志帆さん)が丁寧に解説してくれる、

愛犬の心の中がよくわかって、自分も適した対応ができるスキルをつけられるように、
丁寧にわかりやすく教えてくれる」飼い主のバイブルです。

監修・指導者のしほ先生はお人柄が良く、熱心な方で、
情報の投げ売りではなく、教材を買った後も、しっかりフォローアップしてくれるので、

十分な力を身につけられるのに、
高額なしつけ教室と比べてコスパがよいのも良いところだと思っています。

(分割購入もでき、一日当たりでみると45円程度の費用で、無料のネット記事とは雲泥の差の知識が身につけられます)

下の記事では、
イヌバーシティでの、犬の学び〜引っ張りぐせ改善までの流れをまとめましたので、よかったらご覧になってみてください。

※教材の中身について、何か疑問があれば、記事の一番下のコメント欄でお気軽にご質問ください!購入者としての情報をお伝えします。(しつけ方法の横流し、教材の営業妨害になる内容を除く)

お家の近くに
良いしつけ教室があったり、親身なトレーナーさんがいるという方は、直接教えてもらえるチャンスがありますので、まずはそちらの利用を考えてみるのももちろんおすすめです!

特にあてがない方や、
経済的に抑えたい方は、イヌバーシティは検討の価値ありです。

これって効果あり?(しつけ情報補足)

引っ張り癖改善法を探すと出てくる、
「これって実際、効果はどうなの?」という項目を2つピックアップしてみましたのでこちらもご参考に!

首輪をチョークタイプに変えるのは効果的?

ペットショップなどで引っ張り癖の相談をすると、
フルチョークやチョークチェーンを付けることを勧められる場合があります。
※ハーフチョーク・マーティンゲール首輪 含む。

チョーク系の首輪の種類(ここを開く)

フルチョーク・チョークチェーンは、引っ張っただけ絞まっていきます。
下の二つ、ハーフチョークとマーティンゲールはある程度まで絞まったところで止まります。

厳密にいうと、与える効果の種類が異なりますが、
刺激を与える効果は、どれでも同じです。

どれを使うにも、きちんと使い方を学んでからというのは前提にありますが、
素人が使うには、ハーフチョークまたはマーティンゲールが、
扱いが簡単で安全性も高いのでお勧めです。

マーティンゲールは、犬のしつけ先進国のアメリカやイギリス、ドイツなどでも犬への優しさなどの面でも好まれていて、

小型犬〜大型犬までどんな犬種でも取り入れやすく、

金属のチェーンのハーフチョークなどよりも毛切れも起こしにくいので、長毛犬にもお勧めです。

(あと、布製なのでうちでは洗濯機で洗ってます。)

これらが引っ張り癖に効果があるかというと、
答えは、YES・NO半々です。

YESの根拠
リードショックの刺激が伝わりやすいという特徴を持っているため、きちんとしたトレーニング方法を学んで、刺激を与える目的や正しいやり方を身につけていれば、引っ張り癖を直すための訓練をしたときにも大いに効果を発揮します。

(リードショックは、首に負担をかけるやり方をしてはいけません。引いた一瞬で犬の首の滴した位置に、適した力加減の刺激を与えることが大切です。)

NOの根拠
これをつければ、自動的に、勝手に引っ張るのをやめてくれるわけではありません。

首が閉まることで苦しい・痛いから引っ張らなくなる、という説明をされることがあると思いますが、その効果はほぼ嘘です。
※チェーンの音を嫌がって引っ張らなくなる、というのも同じです。

最初の1、2回は、初めての刺激でびっくりしたりしますが、そのうちに慣れてしまい、そんなことよりも気になる匂いや物などの誘惑の方が勝ってしまうことがほとんどです。

そもそも、
チョークカラーの類を、痛みや苦しさを与える目的で使うことは、道具の使い方として間違いです。

ネット記事などで、
「チョークチェーンは、苦痛や苦しさを与えることによってしつける道具です」といった説明がよく書いてありますが、実は、本来はそういう目的で使う物ではありません。

正しい使い方では、
犬の首(後頭部付近)に、一瞬の刺激が走るようにリードを引く、というのはそれはそうなんですが、

犬の感覚として、
母犬や目上の犬から注意を受ける時に、はむっと首もとを噛まれるような感じを再現するような、
犬同士のコミュニケーションをまねるのが正しいやり方・目的となります。

理想の効果を出すには?

本来の効果を発揮させるには、
正しいリードショックのやり方を学びながら使うというのが前提です。

ちなみに、
ネット記事や無料動画などで仕入れた知識だけで行うことはおすすめできません。

ネット情報のみで試した方のほとんどは、
どこまで正しく認識しているかなど、自分で気づくことが難しく、
無意識に自己流の解釈を入れてしまい、

・力の入れ方や、引っ張る方向が間違っていて犬の首を痛めるだけになってしまう

・タイミングが遅すぎたり、間違ったタイミングになっているため犬に意味が伝わらない

・焦りやイラッとした感情が入ってしまったりして、犬からの信頼感が薄くなってしまう

といった方向に行ってしまい、
しつけが進むどころか、かえっていうことを聞かなくなってしまう結果を招いてしまいます。

しつけ教室や教材など、
使い方の知識を漏れのないよう十分に教えてくれる機会を設けましょう。

ハーネスでも訓練できる?

しつけ方法にもいろいろあるので、首輪ではなく、ハーネスでもできる方法も、もちろんあります。

ただし、
「引っ張り癖がつく前」に、子犬の頃から早い段階で行う場合は取り入れても良いですが、
引っ張り癖が定着してしまってから直す場合は、首輪でのトレーニング方法を取り入れた方が、難易度が下がります。

実現性のあるのはこちら

ハーネスでのトレーニングを専門にしているトレーナーさんなどから指導を受けるのであれば問題ないですが、

一般の飼い主が向き合う場合は、
首輪での指導方法を学んだ方が、技術を身につけやすく効果が出やすいです。

首にこれ以上負担をかけるのはかわいそう…と感じる方もいると思いますが、
首輪でのトレーニング「首に負担をかける」は間違いです。

素人が、まっさらな状態で調べて、十分な情報を得られないでやると、大概、首に負担をかけてしまうことになりますが、本来の正しい訓練方法の場合は、痛みを与えたり頚椎に負担がかかることはありません。

何も知らない状態で自分で調べると、
大事な「コツ」を見逃してしまう
ことがほとんどのため、
丁寧に飼い主の指導をしてくれるトレーナーさんから、一からちゃんと学びましょう。

とは言っても、
実際、頭に入れることや、やり方は簡単で誰でもできます!

首輪で指示や注意を伝えるトレーニングは、
引っ張り癖のためだけでなく、
犬とのコミュニケーションをとる全般で役に立つので、いつでも愛犬をうまく指導・コントロールできる飼い主になるためにも必ず学んでおくことをお勧めします。

解決方法は誰から学ぶべき?

ここは一度、
犬の専門家に教えてもらうことが大切になってくるのですが、
一つ注意があります。

よく、しつけの悩みを獣医さんに求める人がいますが、
獣医さんは犬の身体の専門家なので、しつけまで完璧にマスターしているわけではありません。

人間でも、
子供が熱を出して出向いた小児科のお医者さんに、
「うちの子、ひらがなが書けないんです、友達とうまく遊べないんです、どうすればいいですか?」なんて聞かないですよね?

犬も同じで、
医療の専門家、しつけや教育の専門家は別になります。

しつけの悩みの解決法は、
訓練士さんに求めましょう!

以上、引っ張り癖の原因と解決策についての解説でした。

記事の最後までご覧くださり、ありがとうございます!


先ほど紹介した、
教材、イヌバーシティでのひっぱり癖へのアプローチはこちらです⬇︎

※参考:『イヌバーシティ』の公式ページはこちらです

トレーニングと合わせて使いやすいリードに関しては、以下の記事でおすすめを紹介しています⬇︎

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